等身大のキリスト像

伊那教会の十字架のキリスト像は等身大です。


キリスト像      右は 2016 伊那教会 堅信式(司教ミサ)

 日本ではこのような教会はあまり多くないと
思います。
 初めての人は、血を流すキリストの姿に少し
抵抗感があるかもしれません。また小さな子供
ですと泣き出すこともあるそうです。

 実はスペインでは教会のキリスト像が等身大
という教会が多いようです。
 この聖堂が建てられたのは半世紀以上前で、
 そのときの主任司祭 故ゼンドキス神父さまは
スペイン人でした。と聞けば納得されることと
思います。
 スペインから送られてきた血を流す等身大の
キリスト像を検査した税関の職員は最初おどろ



いて悲鳴をあげたそうです。
それほどリアルにできています。

 聖堂で一人座って、キリストに向かい合う
とき、距離、高さ、明るさなど適切な位置に
像があることがわかります。
静けさの中で祈る雰囲気があるのです。
 これはおそらく他の教会では体験できない
のですが、一人静かにキリスト像をじっと見
ていると、キリストが何かを話かけてくる、
そんな感覚になります。

 ところで昔の映画ですが、スペインの映画
で有名な「汚れなき悪戯」は修道院の倉庫に
置かれた等身大のキリスト像が主人公のマル
セリーノと話をします。そしてパンをさき、
ぶどう酒を手にしてマルセリーノを祝福する
場面が出てきます。最後にマルセリーノを母
親のいる天国に連れていくというストーリー
です。
 伊那教会の実物大のキリスト像を見ている
と、そんなイメージがわかります。

 いちど伊那教会にこられて、他では見られ
ないキリストの姿をごらんください。