「ルツ記」は聖書の中で10ページばかりの短
い物語です。未亡人のルツが落穂拾いをし、そ
れが縁で畑の持ち主のボアズと結婚するのです。
後にその孫からダビデが生まれています。
ルツは死海の東に住むモアブの女性で、ユダ
ヤ人ナオミの息子と結婚しユダヤの神を信仰し
ます。ナオミの夫もルツの夫も亡くなり、二人
とも未亡人となったあと、姑のナオミについて
ユダにやってきたのです。
この物語にはたくさんの律法の話が出てきま
すが、多くが土地と家系を存続させる法なので
す。それを理解して読むことが必要です。
(1) ルツのような未亡人は実家に帰るのでなけ
れば夫の兄弟と再婚するように決まっていま
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した。しかし兄弟はいません。姑ナオミは
「私は年をとっています。もし再婚して子供
を生んだとしても、その子が成長するまであ
なた(ルツ)は待ちますか」と言っています。
(何を言っているか、意味がわかりますか?)
(2) 「収穫時には貧しい者のために麦穂の一部
を畑に残しておかねばならない」
(この意味はわかりやすいですね)
(3) 土地は神のもの。もし土地を売るときは近
い親戚がそれを買い取ってその家業を継続さ
せねばならない。もしその家に未亡人がいれ
ば彼女を妻として迎えねばならない。
(これが親戚の義務とされています)
ボアズはこの決まりにしたがってルツを妻とし、
彼女の亡き夫の土地を買取ります。実際には
義母のナオミから土地・財産を買取り彼女の
家にともに住むようになります。
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