マタイ受難曲  

 有名な「最後の晩餐」
「この中に私を裏切る者がいる」というイエスの言葉に、その場の弟子たち
の間に驚きが広がります。その衝撃の場面を描いたダ・ヴィンチのこの作品
はたいへん有名です。

 この場面を、バッハも(マタイ福音書をもとに作曲した)「マタイ受難曲」の
中で表現しています。
 マタイ受難曲はドイツ語で、第一部だけで約一時間半かかる長い演奏です。
その中で最後の晩餐を含めて、キリストの受難の物語 が歌われています。
演奏は古いのですが、合唱と歌詞(ドイツ語と日本語)をインターネットで
聞くことができます。

 第一部の演奏の「最後の晩餐」のシーンで、キリストが弟子たちに
「この中に私を裏切る者がいる」と伝える言葉が出てきます。そして
「主よ、それは私でしょうか」という弟子たちの言葉が歌われます。

 この場面で歌われる弟子たちの言葉
 Herr, bin ich's ?  (主よ、それは私でしょうか?)
という言葉が(12使徒のうち裏切り者のユダを除いて)男声と女声で
11回繰り返されます。絵画とともに歌を聴きながら数えてみると面白いと
思います。わずか10秒余なのですが、この部分は非常に有名です。
そしてその後、ユダの独白めいた歌が続きます。

カール・リヒター指揮 / ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団(1958)

スライダー動かして 31分のところから聴いてください。